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エルポルベニール農園の農園主セルヒオ・オルテツさんは、以前当店でパカマラナチュラルを販売していたカサブランカ農園の農園主でもあります。カサブランカ農園のパカマラ ナチュラルも大変ご好評いただいておりました。
今回発売したのは、エルポルベニール農園のパカマラのロングイーストというナチュラルで、嫌気性発酵処理もされている特別なものです。
そのプロセスは、次のように結構手間もかかっています。
1.収穫後の完熟したチェリー(コーヒーの木の実)を比重選別する。
2.実のまま24~60時間嫌気性発酵(アナエロビックプロセス)させ、イースト菌と他のロットからとったミューシレージ(タネの周りについている粘着質)を加える。必要に応じて水を加え、この場合はさらに追加発酵させる。
3.さらに24~36時間の嫌気性発酵させ、イースト菌と他のロットからとったミューシレージ)を加える。必要に応じて水を加え、この場合はやはり追加発酵させる。
4.必要に応じて3を数回繰り返す。
5.チェリーをアフリカンベッド(網で作った棚)に移し、日中90分ごとにかき混ぜる作業を10日~12日間行う。
6.半乾きのチェリーを黒いプラスチックシートの上に広げて日光に当て、60分ごとにかき混ぜる乾燥作業を行なう。10日~12日間かけて水分値を11~12%まで下げる。
7.チェリーを倉庫で寝かせて約3~4ヶ月後に出荷。
<写真の説明>
①:エルポルベニール農園は、ホンジュラスとの国境に位置し、有刺鉄線で区切られています。国境を示すHonduras" "Nicaragua"と書かれたくいが設置されています。
②:農園に続く道は、農園主さん自らで整備しました。舗装はされていないガタガタ道。当然四輪駆動車でないとアクセスは難しく、ランクル等日本車は人気です。
③~④:農園の様子です。いろいろな栽培品種を植えていますが、この土地の土壌との相性が良いパカマラとハバに力を入れています。また、将来も持続的に収穫できるよう、エリアごとに区切って定期的に新しい苗を植えています。
⑤:その土壌作りも重要な作業のひとつで、結構な費用と労力をかけて行っています。写真は石灰か肥料の袋ですが、農園にまいて土壌作りを行っています。このような大きくて重い袋を山頂でも人力で運ぶので重労働です。苗床も農園内に設けています。
⑥:茎の茶色い部分は2023年に収穫した部分で、もう実はなりません。その先に伸びてきた緑の部分が2024年収穫の部分です。茎の実がついた部分はもう実はならないため、定期的に幹から切って新しい芽を出させて再生しています。
⑦:この茶色い部分は、サビ病というコーヒーの木の病気で、コーヒー農家にとっては頭の痛い問題です。年によって被害の大きさは違いますが、風に乗って広がってしまうので早めの対応が必要です。
⑧:農園内の雑草を食べてくれるヤギです。そして最終的には、農園の労働者さんたちの胃袋に収ります。
⑨:カッピング(コーヒー豆の味の確認)の準備をしている農園主のセルヒオ・オルテツさん(右側)と奥さん。
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【豆の情報】
生産国:ニカラグア
産地:ヌエバセゴビア県ディピルト
生産者:エルポルベニール農園
栽培地標高:1150m
栽培品種:パカマラ
精選方法:ナチュラルロングイースト
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<中煎り>
【香味について】
・ほのかな発酵感と酸味に、モモ、パイナップル、アンズを感じさせるフルーツ感
・後味はコクのある甘酸っぱさとレーズンのような余韻
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